前回 前々回の記事で書いてきました倉本バレエの本番、 いよいよ明日となり、今日はゲネプロでした。 新作「Singularity」のゲネは一番最後にしてもらいました。 過去全ての作品で 振付と共に、照明プラン、演出、衣装コンセプトも手がけてきて、 特に照明プランは毎作品 全て秒単位の細かい物を作ります。 今回の作品は17分弱の作品ですが、照明等テクニカルはきっかけだけで33個に及びます。 そして、一つのきっかけで同時にいくつもの変化もあります。 色、光量、方向、広がり、形、フェードの時間など全てをチェックしながら、 作り直し、それを記憶させボタン一つで出せるように、打ち込んでいく作業をスタッフさんの力をかりてひたすら続けていきます。 打ち合わせで渡してある、自分の作った照明プラン進行表をみて、 照明さんがある程度作ってくれてある状態からですが、 それでも全チェックと直しにゲネから2時間の作業となりました。 長い時間、細かい作業を最後まで作り上げてくれたスタッフさん達にほんと感謝ですm(__)m☆
(今日のゲネより、ネタバレにならなそうな部分↑) たった17分の作品に、音楽制作、振付、リハーサル、照明プラン作り、小道具等の買い出し&準備、スタッフさんの舞台仕込み、そして照明の作り上げ等と、軽く100時間?200時間?という時間がかかって漸くお客さんに届けられる状態になり、本番が始まれば、成功しても、失敗があっても、17分で終わってしまいます。 これは、コンテもクラシックもバレエ以外でも、生ものは全て同じで、お客さんに見てもらう時間の何百倍もの時間を使って1回の本番に命を吹き込みながら準備して行きます。だから、創る人も踊る人も、そこに全力で走り、力を合わせていい物を届けられるようにと・・・そして見る人も、見せる為に動いた人も、みんな大きな感動になります。(なれるように) たった、数分数十分の作品に、自分の感性を注ぎ込み、ダンサーを通して、この世に無いものを生み出すことのやりがいが、その長い時間を乗り越える全てのモチベーションです! Satsuki