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satsukikuramoto

まちだ全国バレエコンクール(祝)6位&8位&14位!


予選決選と2週間にまたぎ「第15回まちだ全国バレエコンクール」が開催されました。 今回 うちからの出場希望者は少なめで4名でした。そんな中、倉本バレエアッパースクールの私の教え子達は、シニアの部で船津絢乃が第6位、塚本紗奈が第8位(エスポワール賞)を、中学生の部で薬袋玲菜が第14位(エスポワール賞)を受賞しました! またスタジオ生で小学生の部に出場した吉原明日香が入選しました!みんなお疲れ様でした!

左から紗奈、玲菜、絢乃。

小学生の部に挑戦した、明日香。 コンクールはあくまで目安と 成長過程での学びの一環です。うちの子に限らず殆どの子がコンクールダンサーを目指してるわけでは当然ありません。本人や親が1回の結果で、多くを決めつけるのも時に危険です。バレエは何年 何十年かける(かかる)ものです。 コンクール出場は、外を知り 事実を知る機会や、精神的な成長、舞台慣れ、次の道や 課題を明確にする為等、大きな目標に向けて成長していく過程の中の一つ一つとして色んなメリットがあります。当然バリエーションを細かく見てもらう事も含め。 また、ローザンヌやYAGPやNBAなどの様に、スカラシップで次のステップを手に入れる為となったらメインの目的が違うケースもありますが。 ここ10〜20年コンクールが増えた事などから、多くのバレエ教室がコンクールに出させるようになりました。バレエを目指している子が増えたり、競争率が上がる事は、バレエ界の発展やダンサーのレベルUPにも繋がるのでいい事だとも思います。 ただ、コンクールで、少しでもいい結果を付ける事が第一優先で、1年〜2年以上も同じバリエーションをやらされている生徒をそこそこ見かけます。 (確かにそのぐらいじゃないと簡単に結果が付かないぐらい、競争率が高く厳しい世界なのもわかります) しかも、回りもの得意だから回りものを、動けないけど足綺麗だからスロー系の床物を、とか、 得意なものを伸ばすのが悪いって言ってるわけじゃありませんが、得意なバリエーションだけをしかも1年も2年以上もずっとやらせるのには、個人的には疑問です。 まだそのバリエーションにその子にとっての課題がたくさんだったり、その子の将来を考えた時に今一番やらせるべきバリエーションがそれだと、それが変わらなかったというのならもちろんありですが、 得意なのをずーっとやらせて、総合的な実力以上の結果をつけさせる。本人や親御さんを喜ばせ、また自分のスタジオの株をあげる為に、、となっているとしたら問題です。 うちは、ほぼ1回でバリエーションを変えるか、多くて2回連続しか同じのはやらせません(特例を除く)。 バリエーションの選び方も、まずは生徒本人に候補を考えさせます。 何を踊りたいか決めてきたら、選んだ理由を聞きます。 本人「私は、〇〇〇が課題なので、このバリエーションにはそういう要素が多く入ってるし自分にとってこれが今大切だと思うから」 自分の踊りの見極め、長い目で見た時の今やるべきこと、そしてその判断力と行動力。正しく見極めていれば基本それで確定です。 俺「お前は今そのバリエーションより、例えばこっちのバリエーションの方が、同じだけ仕上がったら、確率論として 結果はこっちの方がつきやすいよ?」 と、わざと迷う切っ掛けをあたえても、、しっかり先を見据えてる子は、 本人「はい、いいです!それでも自分の課題や苦手の克服の方が今は大事なので」と言います。 小学生でも中学生でも経験を少し踏んでるならここは必須です。 大切なのは、本人にそういう自己判断が出来るようにさせることです。 いい教え方というのは、「石のように水をかけても吸収しない物体(生徒)を、まずスポンジの様な吸収する個体(生徒の考え方や見極め)にさせるのが先です。 そこまで来て 初めて先生の踊りとしての指導力も本当の意味で発揮出来る時だと思いますし、生徒の潜在的能力が引き出され本人の努力や使った時間が効率よく成長に繋がるようになりだす時だと思います。 本人が最低そこまで来ていれば、、逆にどのバリエーションやっても十分に成長していきますし、 課題がわかっていていれば、バリエーションで何をやっていても、自分の課題は日々のクラスの中で誰よりも大切にしてくれるでしょうし。 もちろん、コンクールでもなんでも、結果はいい方が嬉しいに決まってますが、 生徒も先生も目先の結果に目がくらんだら最後です。 俺は、小学生や中学生なんて、十分な準備が出来ていれば賞なんて入らなくてもいいし、むしろ決選落ちて、悔しい思いをして、努力の肥やしにしてくれた方がいいと思うぐらいです。 でも、ちゃんと成長すれば、なんのバリエーションやっても、それが初めて踊るバリエーションだとしても、上位受賞まで(もしくは十分そのレベルまで) 勝手に結果はついてくるようになります。 同じのをとことん磨き上げるのは、、総合的にバランスよく成長していて、コンクールで基本レベルがTOP集団で争えるようになって、、そこまで来てから、本当に結果を取る為にとか、来年ローザンヌなどを目指すとか、せめて もう一つ上の段階を目指せる時になってからでも良いのではないかと思う。 もちろん、ケースbyケースなので、全てこうだ!ああだ!という事ではありませんが、こういう考えもあります。一度自分の環境の、良い所悪い所をじっくり考えてみるのもどうでしょう?^^ 話しだすと言いたい事が、いくらでも出てくるので、この辺で。 Satsuki


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